2025年10月29日、J-PEAKS国際連携セミナーを開催いたしました。
本セミナーでは、ノッティンガム大学のPhilip Atherton先生(立命館大学RARAフェロー)、Kenneth Smith先生をお招きしました。
Atherton先生からは、食事から摂るたんぱく質が体でどのように消化・吸収されるか、そしてロイシン(必須アミノ酸の一種)を十分に含めることが筋肉作りにどう効くかについて、分かりやすく解説頂きました。Smith先生からは安定同位体トレーサー法という安全な“マーカー”を使って、骨格筋のたんぱく質やアミノ酸が体の中でどれくらい作られ・壊されているかを測る新たな手法と、その成果をご発表いただきました。
また、最後のディスカッションでは藤田聡先生(立命館大学スポーツ健康科学部教授、RARAアソシエイトフェロー)にもご参加いただき、研究における「技術」と「問い」の関係性に注目が集まりました。若手研究者のキャリア形成に役立つヒントが共有され、技術はあくまで"手段"であり、研究の出発点となるのは「意味のある問い」を立てること、その問いに対して最適な方法とチームで取り組む姿勢の大切さについて議論されました。
本セミナーでは、高い研究力について学ぶことができたとともに、国際連携や人材育成の観点からも様々な意見や議論が交わされました。ご参加いただいた皆様、ならびにPhilip Atherton先生、Kenneth Smith先生に心より感謝申し上げます。

