地域中核・特色ある
研究大学強化促進事業
(J-PEAKS)

事業概要

日本全体の研究力を向上させ、
新たな価値創造を促進していく

「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」は、日本全体の研究力を向上させ、新たな価値創造を促進していくために、大学ファンドによる国際卓越研究大学への支援と並行して行う事業です。
地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営の下、他大学との連携等を図りつつ、研究活動の国際展開や社会実装の加速等により研究力強化を図る環境整備を支援することにより、我が国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的としています。

立命館大学のビジョン

身体圏時代の課題を解決し、可能性を拓く学際融合領域を創生

連携機関の強みである脳神経科学医学VR/MR環境構築、データサイエンススポーツツーリズム等を結集し、身体圏時代のウェルビーイング諸課題を協調知により解明

立命館大学のビジョン

社会共生価値を創出する次世代研究大学

多重環境化社会におけるウェルビーイング課題を解決すべく、立命館大学の強みであるスポーツ健康科学を核とする「身体圏」という新学術領域の創生に挑戦します。
過去20万年にわたり、リアルな世界で適応・進化を続けてきた人類は、リアルとバーチャルが高度に融合した「多重環境化社会」においていかに発展していくかという人類史的課題と新たな未来創造の機会に直面しています。
びわこ・くさつキャンパスにおいて2025年7月に運用開始予定の新施設「立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ」(通称:CVIC・シービック)に、多重環境を生み出す設備群と、それによる生体・心理への影響を測定する設備群をそろえて身体圏研究を推進することで、誰もがありたい自己を実現でき、ウェルビーイングを追求できる公平な社会の実現を目指します。

立命館大学の改革

立命館大学は、J-PEAKS事業を通じて「研究力-身体圏研究領域の創成」「社会実装力-イノベーション・社会実装力の向上」「博士力-研究・イノベーション人材の育成」「財政力-研究開発マネジメント改革・財務戦略」の4つの改革を好循環で推進します。身体圏研究を起点に、学際融合・国際連携・スタートアップ支援・次世代教育を展開し、社会課題の解決と新たな価値創造を目指します。

J-PEAKSにおける立命館大学の挑戦

4つの改革の好循環により大学改革を確実に実現

身体圏研究を改革の嚆矢として、大学全体の改革を実現

身体圏研究領域の創成

身体圏研究を起点に、学際融合研究戦略とトップ研究者の獲得・育成を推進。社会構造の大転換期に対応する「次世代研究モデル」を構築し、国内外の連携機関・大学との協力により国際競争力を強化。研究力の向上を通じて、社会に新たな価値を創出します。

研究項目

多重環境状態を生み出す環境介入設備群

  • XVアリーナ
  • ヘッド
    マウント
    ディスプレイ
  • 高度没入感
    VR環境

多重環境による生体・心理への影響を測定する設備群

  • 共同診療所
  • 生体
    センシング
    機器群
  • 睡眠測定室
  • fMRI
  • 生理・生化学
    計測機器群
  • 360度
    モーション
    キャプチャー

イノベーション・社会実装力の向上

内閣府・経済産業省支援のグラスルーツ・イノベーションセンター(GIC)との連携により、研究成果の社会実装を加速。キャンパスや地域での新技術の実証実験、横断型データプラットフォームによる身体圏データの企業提供・国際標準化を通じて、社会課題の解決に貢献します。

研究・イノベーション人材の育成

既存の研究科・研究所・研究センターに加え、海外大学や連携機関と連携した博士学位プログラムを展開。専門性に加え、学際性・社会実装力・社会包摂性を備えた「博士アントレプレナー」を育成し、小中高校生から探究人材を育てる一貫教育体制を整備。次世代探究学園として進化を目指します。

研究開発マネジメント改革・財務戦略

大学独自予算による投資ファンドを強化し、スタートアップへの投資を通じて財政リターンを拡大。学費依存から脱却し、寄附金政策・財源多様化・システム効率化を推進。研究戦略経費への重点配分により、持続可能な大学運営と研究力強化を両立させます。